メッセージの裏読み
政治家は「思っていること」「言っていること」「行っていること」が違う。それが普通である。完全一致は精神異常者として認定される。自民党は「憲法改正」建前だが、本音は「憲法九条支持」である。これを間違えたのが安倍さんだった。
民主党は何が建前か? 決まっていない。本音は「権力にしがみつく」これは菅さんが行動で示している。
政策・マニュフェスト選挙を大々的にやったが、実際に政策を実行しようとすると、いろいろな問題が見えてくる。総論賛成、各論反対となる。
松本龍が何か・メッセージ・を東北復興に注文を付けてたことは確かである。それで役割を果たしたので辞めたとも言える。「地元で合意付けとけよ。分ってるよな!」
50年計画のラスト7年
19歳の時に50年計画を立てた。20歳から70歳までの50年間で、目標3つ、1.宇宙のリズムを知る 2.洞察力 3.表現力。具体的には1.は宗教、2.は数学、3.は語学とした。
全て、中途半端で、しかし、ラストは7年となった。中途半端なりに、レポートを書こうと思っている。
ordem(秩序) e(と) progresso(進歩)
ブラジルの国旗にポルトガル語で書かれた文字がある。ordem e progresso 秩序と進歩。この標語、オギュースト・コントの理念から来ている。社会学者として有名だが彼は人類教の教祖でもある。
コントに詳しい学者に清水幾太郎がいた。彼が大学での授業でコントの話をした。授業が終わって廊下に出たところ、一人の学生が追いかけてきた。質問らしい。
「先生、先程からコント、コントと言っておられましたが、カントの間違いでは?」
清水先生、慌てず騒がず
「ちょっと違うんです。カントはドイツ人だけどコントはフランス人なんです」
清水先生、学生時代、共産党からのオルグを受けた。もちろん、戦前なので非合法時代である。また、カトリックの神父からも誘いを受けた。先生が親しくしていた神父さんは学者でもあり、大学に来訪のとき、ドイツ語が出来ると思われていた先生が迎えに行った。(大学受験ドイツ語だった)
イグナチオ・ロヨラの「霊操」を借りて、瞑想の訓練をしたこともあった。この神父さん、戦後直ぐに箱根で脳溢血で倒れ死んでしまった。
清水先生、コントの研究家になったのは、このマルクスとカトリックの中間点にあるコントに「逃げた」と正直に独白している。戦後、マックス・ウェーバーに逃げた「隠れマルキスト」に似ているかもしれない。
このコントの理念、メキシコとブラジルに影響を与えた。
清水先生、ブラジルで人類教団を訪ねた。日本から来た来賓として大歓迎を受けた。礼拝堂に流された音楽は「君が代」だった。日本では清水先生、反戦活動・反基地闘争の先頭に立った。共産党からはトロッキストと後ろ指を指されていたが、日の丸・君が代は拒否していた。
しかし、ブラジルでは日本代表として、君が代を歌った。