「琉球自治共和国連邦」独立宣言

 友人からコピーが送られてきた。「琉球自治共和国連邦」独立宣言だった。今年の慰霊の日に発表されたもので、松島泰勝さんと石垣金星さんが呼びかけ人になっている。

 この石垣さんとは会ったことがある。21年前のことで、ある霊界研究グループと沖縄に行ったときに、西表まで足を伸ばしたのだが、そこで歓迎を受けた。

 彼は言う「地球は球形だから何処でも中心になれる。だから私にとって、この西表が世界の中心なんです」



 松島宣言なのだが、1609年以来の薩摩による間接支配が欠落している。琉球を間接支配している薩摩が日本の権力中枢を握った。これによって沖縄処分という表の問題となった。大阪・江戸のヤマトンチュウからすると沖縄は元々から、薩摩の一部だった。また、薩摩のことを薩摩隼人といい、ヤマトとは違う外国だった。

 だから、明治維新は隼人という外人に「古来から続くヤマトの国」が乗っ取られた。本来、薩摩人に向かう怨念を付属物の沖縄にぶつけているというヤマト側の事情がある。昭和初期の一連の「神々の乱心」事件、薩摩によるヤマト乗っ取りの副作用とみると島津治子はその犠牲者といえる。

 19世紀、海洋は英国、大陸はロシアという勢力図があった。日本はアメリカによって開国させられたが、アメリカ自体が南北戦争で身動きがとれなくなり、イギリスが日本の主導権を握った。伝統的に日本・幕府はオランダと通商しており、当時、オランダはフランスの勢力下にあったのでフランスは幕府、倒幕はイギリスという構図になった。

 明治政府は海軍はイギリス、陸軍はフランス、内政においてもフランスの民法を輸入した。その後、フランスガドイツに負けたことで、陸軍の先生はドイツとなった。ここに海洋の海軍、大陸の陸軍という、日本は又裂き状態の種が撒かれた。

 薩摩⇒海軍⇒イギリス・海洋勢力、長州⇒陸軍⇒フランス・ドイツ・ロシア・大陸勢力

 アメリカはフィリピンで60万人の反政府勢力を殺戮している。日本の朝鮮支配と同時期にスタートしている。琉球独立を達成するためにはアメリカから独立することであって日本ではない。日本はアメリカの属国になっている。だから、矛先を日本政府に向けても独立は達成できない。

 では、中国は頼りになるか? ならない。沖縄という海洋勢力を維持する能力をまだ持っていない。


 米軍の沖縄駐在で一番特をしているのは中国である。彼らの権力闘争が内戦に発展しないのはアメリカという外敵が沖縄に居るからで、直接、アメリカの結べないので、日本を仲介してアメリカの勢力を利用しようとしている。

 今、日本の民主党内で起こっている権力闘争は中国や朝鮮、ロシアの国内権力闘争の日本での勢力奪い合いの様相を呈している。岡田幹事長が小沢を国会に引き出して喚問しようとしている。これは中国の権力闘争の代理戦争である。

 鈴木宗男最高裁は有罪にした。竹内という元外務官僚がどういうわけか最高裁の判事に入っている。北方領土問題で一番汗を流していた人を閉じ込めたのだから、この隙にロシアは既成事実を積み上げている。

 この時期に沖縄の独立宣言、アメリカの戦術に利用される可能性がある。アメリカ軍による戦争はいわゆる公共事業で、イラク、アフガンで失敗しているから、軍事空白地帯を作って、新しい公共事業・戦争可能地域を作り出そうとしている。

 アメリカがグアムに引き下がることで、沖縄に中国を引っ張り出して、戦争を行って、一気に大陸進出を画策、これは朝鮮戦争の時がそうで、アチソン・ラインで南朝鮮を外して、北朝鮮を誘い込んでいる。

 沖縄が独立するためには海洋勢力と大陸勢力の均衡を図る必要がある。尖閣列島を首都とする沖縄・台湾・福建・(九州)、円建て経済圏をつくる。

 アメリカ軍基地キューバの例を見ても出て行かない。