狂牛病の原因

 栗原さんの生態学から牛の胃袋に恐竜・中生代以来の微生物がいて、牛と共生関係を作っている。そこへ人間が家畜として牛を飼い、また、栄養価の高い食物を与えたことから、牛の微生物との共生関係を壊してしまった。これが狂牛病の要因となった。

 牛が哺乳類の原点ともいうべき中生代末期の環境を腹の中に継承・温存しているというのは素晴らしいことである。人間がそのことに気づかずその生態系を壊して、病気という形で反撃を食らっている。

 干潟など、自然再生装置を保護しようという動きが最近、盛んになっている。