共有・連携・献身

 鶴見和子は「内発」と言っています。欧米人は契約・外からの戒律、「始めに言葉ありき」の世界です。日本人はこの感覚に馴染めませんでした。キリスト教が日本で多数派になれない理由はこの「内発」体質から来ています。

 ことば・で伝達する事は出来ません。共有している状況を確認するために・ことば・が使われています。電車の運転手が呼称確認のために言葉を発しています。

 他者のために・という正義ではなくて、そうせざるをえない・という情念・これが内発ですが、それが日本人を動かしている。この鶴見和子の指摘は重要だと思います。