大正時代に興味を持った理由

 大宅壮一の絶筆に「炎は流れる」がある。大正時代とは何か? それに迫るために乃木大将の自決から時代を遡って赤穂浪士に討ち入りまで。現代(1966年)から大正時代へ、その途中で彼は死んでしまった。60年代中頃、沖縄の本土復帰が大きな時代関心だった。

 この本を私は1970年代後半に読んでいた。大宅が探ろうとしていた大正時代は空白のままである。

 これを埋める資料が原武史の「大正天皇」だった。この続き、松本清張の「神々の乱心」がヒントだという。

 この推理小説を今、読んでいる。