歴史を面白く語るということについて

 歴史の話、面白くない。資料があって、それをどう解釈するか? 語っている本人は楽しいみたいなのだが、聞いている当方はつまらない。まず、その話題自体に興味がない。

 しかし、司馬遼太郎が登場することで歴史が面白くなった。だが、あくまでも解釈の面白さであって、歴史学としては別枠のことである。

 60年代彼は登場した。それまでは東映時代劇だった。それは立川文庫に象徴される、読み物、講談の世界の映像化だった。テレビ映画で、司馬の本領が発揮された。東映の時代劇映画に比べたら、歴史そのものように思えた。

 司馬遼太郎を小学生低学年のレベルだとしたら加来耕三は中学生レベルになる。世の中にはもっとえらい人たちが居て、私などはそのレベルを読解するのは難しい。なので、司馬から加来へステップ・アップするべく努力している。