伝統の創設
神社新報に「御給桑・ごきゅうそう」の記事が出ていた。天皇陛下の御田植えはよく知っているが、皇后陛下が御養蚕をされているというのは初めて知った。皇居に御養蚕所がある。(紅葉山御養蚕所)
5月10日:御養蚕始の儀
5月17日:第一回目の御給桑
5月27日:第二回目の御給桑
6月1日:上蔟・じょうぞく・繭玉を作るために蚕を蔟(まぶし)に移す
後、繭掻・蔟から繭を取り出す、桑摘み、などの御奉仕がある。
この御養蚕の作業は明治4年、昭憲皇太后から始まる。皇后陛下が皇太后陛下から引継がれたのは平成元年から。
蚕から出来た生糸は白羽二重に織りたてられて、宮中の儀式や祭祀に用いられる。また、服地にして外国賓客への贈り物にもなる。
明治の時代に始まったものは多い。伝統の創設と言われた。よく考えると矛盾している。
王政復古の王とは何か? 帝ではないのか? この基本的な「言葉」の「内容」これが実に曖昧なまま、今日に至っている。