地域と距離、その広がり

 東京と大阪、その街の広がりは東京の方がはるかに大きい。大阪での繁華街、北・梅田と南・難波、両方とも昔は墓地だったところで、江戸時代、町外れだった。

 この二つの繁華街、距離にして4キロ、東京で言えば、渋谷と赤坂の距離である。

 昔、東京で新聞配達をしていた。区の大きさと人口・世帯数、渋谷、目黒など中心部の区と大田、世田谷、杉並、練馬、足立など、周辺部の区、面積で3倍、世帯数で2倍あった。

 もっと昔、石川県・金沢に住んでいた。金沢から能登の七尾まで約70キロあった。奥能登の輪島約120キロ、珠洲約140キロである。渋谷ー長津田23キロ、渋谷ー厚木41キロ、渋谷ー秦野60キロで、地方と東京、随分、生活圏の距離・範囲が違う。

 沖縄の場合、沖縄と石垣、飛行機で40分かかる。400キロ離れている、東京と名古屋の距離である。日本の南北の中心地点は熊本でいかに沖縄が拾い範囲であるかが分かる。

 その沖縄に140万人の人が住んでいる。その沖縄の世論を一言では言えない。