身体の孤立性について

 通勤に東急・田園都市線やJR・横浜線を使っている。今日は田園都市線で、朝の通勤に送電線の変圧器トラブルで約30分電車が止まった。

 いつもの通り、朝6時29分の急行に乗った。長津田から、次は青葉台、そこで車掌からアナウンス、「長津田から青葉台の途中で一時送電線が停電になり・・・」専門用語があるのだろうが、「安全確認が出来るまで停車します」という。

 6時44分でも動かない、7時に電車からホームに出て、会社に携帯をかけた。「電車止まってます」「人身か?」「いえ、送電線のトラブルで、動きそうにありません」

 7時7分、電車は動き出した。各駅に止まるという。7時38分、会社から携帯に電話が入った。「動いてるか?」「ええ、まだ、鷺沼です」「かかるな」「ええ、8時過ぎます」

 いつもなら7〜8分のところ30分かかっている。結局、8時10分に現場に着いた。

 70分、余計な経験をしたことになる。乗客は皆、無口だった。携帯でボソボソ。

 明日も、やはり、同じ時間の電車に乗るだろう。

 身体は孤立していたけど、皆、共通の不条理を経験していたので、何か、連帯感があった。身体が離れていた方が心が結びつく、貴重な経験をした。