官僚機構同士の主導権争い

 政治は理念だけでは動かない。軍事と法理論が基本であって、そこに経済が加わる。この軍事・経済能力・法理論、この3者のバランスをとるのが政治である。これらを専門に日常的に関わっているのが官僚であって、それを監視・監督するのが政治家である。

 それぞれの官僚出身者から政治家が出てきた。その中でも大蔵省・財務省出身者が主導権を握ってきた。そこに通産・運輸・建設など、戦前は内務省も力を持っていたが、GHQによって解体されてしまった。

 今、官僚機構同士の主導権争いがなされている。それぞれが「官僚政治打破!」とスローガンを掲げている。