にぎにぎを役人の子はすぐ覚え

 江戸時代に作られた川柳で、これは直ぐに発禁になった。本当の話、闇に葬られる。

 その一例として、統一教会の幹部が逮捕・起訴された裁判でのこと。昭和45・1970年の9月に世界反共連盟(WACL)の大会が東京で開かれた。この大会の実質的な推進団体が統一教会だった。このときに統一教会が裏書した小切手を韓国の密輸業者が持っていた。これを証拠に兵庫県警が事件にした。

 その裁判で、クリスチャン出身の統一教会幹部がぶるぶる震えながら「本当のことをお話します」と真実を語った。そのときに一番怒ったのは検事で「裁判長、この幹部は悪辣な大嘘つきです。この証言、全て裁判記録から削除してください」と。

 この話、統一教会の事情通から聞いたのだが、私はこの検事が一番怪しいのではないかと思っている。映画「容疑者 室井慎次」に佐野史郎東京地検の検察官役で登場する。彼のオフィスに高麗の壷(例の霊感商法)が置かれていた。

 この裁判があった昭和47・1972年、笹川良一ソ連と手を結ぶために反共運動から手を引いている。その20年後(平成4・1992年)、文鮮明北朝鮮金日成と手打ちをしている。自民党金丸信の推薦状というのが金日成の条件だった。

 検察審議会が小沢の不起訴不当という判断を下しているが、あれは小沢の作戦だと思っている。飛行機は逆風があるので浮上する。政治家も宗教団体も逆風で浮上する。

 マスコミも官邸機密費で逆風が吹いているのだが、この逆風で浮上する人たちに注目している。