六甲の山の雪

 大阪からも六甲の山の雪が見えた。私は中学・高校と電車通学をしていたのだが、南海・汐見橋線津守駅から乗っていた。50年前のこと、大きな高い建物がなかったので、海の向こうの六甲山が見えていた。

 大阪・京都・神戸とお互い個性的な街で、それぞれお互いの街の悪口を言うのが好きである。ブログを始めた7年前、「悪口三都物語」というタイトルでこのテーマについて書いた。そのとき、京都の人から「悪口、もっと書いてください」とコメントを貰った。

 昔なら、悪口30分はとうとうと語れたのだが、最近、この10年、全く、京都の悪口が出なくなった。

 大阪の人は京都や神戸の悪口を言っているが、彼女とのデートは神戸の夜景を見に行くし、遠くから親戚が来たら京都を案内する。

 村上春樹原作の映画「風の歌を聴け」では震災前の三宮の風景が映っていて懐かしかった。

 私は中学2年で学んだ国木田独歩「武蔵野」に憧れて、東京(東京・川崎・横浜)に35年住んでいる。杉山神社を巡り歩きながら、新幹線が通る前の横浜郊外の風景、田舎の風景が神社周辺に残っている。

 多分、内田樹先生の小学生時代、下丸子もこういう風景だったろうと想像している。