埋葬とは手続きの連続

 病室でベットに横たわる家内の顔を見たときに「あっ、本人だ」と思った。こころの何処かに人違いであって欲しいと思っていたのだろう。何処からか、プラカードを持った人が現れて、「ドッキリです」と・・・。

 次の日の午後、死亡が確認された。医者は「臨終です」とは言わなかった。既に瞳孔も開いていたし呼吸は人工呼吸だった。13時52分の死亡確認だった。私は直ぐに何時も連絡をくれている教会の人に電話を入れた。「えっ、2、3日前、電話でお話しましたよ。ご主人がカテーテルやったって・・・」総務の人から葬儀社が紹介された。

 遺体は既に霊安室に移動している。搬送の車が16時前には着いていた。藤が丘から長津田、246は何時もの様に混んでいたが、17時前には自宅に着いた。17時過ぎに教会の人たちが、葬儀社の人たちは18時過ぎに着いた。

 私は葬儀社の人たちから説明を聞きながら、20時過ぎから親族・知人に電話で連絡を取り始めた。葬儀屋さんから「まだ、説明が終わっていません」と何度も呼び戻されたが、電話を掛けるタイミング、22時までの2時間が勝負である。

 この手続きの連続、連日、続いている。