私の震災体験

 東北の人達同様、津波を体験したわけではない。神奈川に居て、東急・田園都市線に乗っていた。溝の口を発車して直ぐに電車は止まった。アナウンスがあり、地震が来る・・・、直ぐに揺れた。窓の外の電線の揺れ、ただ事ではない。

 隣の人に「30分は止まりますよ」というと、「ええ、そんな〜」という反応だった。携帯や何とかフォンで情報を取っている人たちも居た。皆、静かに冷静だった。約1時間後、「徒歩で駅まで移動していただきます」と、駅まで数メートルである。バックすれば良いのにと思ったが、そうも出来ないらしい。

 結局、溝の口から長津田まで歩くことにした。東京に移住して36年、地震の時は家まで歩く・と覚悟していたが、その日が来たわけだ。

 4時間半、歩いた。途中、信号も消えていた。停電の箇所もあった。私の自宅は9時40分頃停電が解消した。約7時間停電していたことになる。

 後、計画停電

 これだけが私の今回の震災体験。


 今、原発をどうする、こうする、と、議論いろいろある。私は「都心に太陽光パネル」という意見である。原発の是非ではない。ご町内に「太陽光パネル」である。大きくても小さくても地震は起こる。それによる停電もある。そのときに、ご近所にある程度の発電能力があれば当座しのげる。その必用を今回の震災で体験した。

 遠くの耕作放棄地の太陽光パネル、私には原発と変わらない。ご近所の発電施設、まあ、原発のご近所に引っ越しても良いのだが。