機密費の暗躍

 対談「中国を考える」文春文庫:司馬遼太郎陳舜臣の対談である。この2人、大学時代から交友がある。大阪外国語学校、司馬は蒙古語、陳は印度語、大阪と神戸。

 私は若い頃から、この陳舜臣に共感するところが多く、司馬の本を熱心に読むようになったのは最近である。

 私の父は沖縄の出身で昭和5・1930年頃、大阪・天保山に上陸した。そのご先祖は1700年ごろ中国から沖縄にやってきたテクノクラートで、ご先祖のルーツは3800年ほどある。娘が1年間、中国に語学留学していたことがあるのだが、中国人から「良いご先祖」と羨ましがられていた。娘の話では、韓国で1人、中国で1人、同じ姓の人を見つけたそうだ。それだけ、少数派になるし、歴史的に見ても目立っていない。

 今、マスコミ界に官邸からの機密費がばら撒かれていたということが話題になっている。昔、関東軍にもこの機密費があって、これがいろいろな騒動の火種を作った。陰謀資金というわけだ。

 意外と、マッカーサー資金と噂されるものの実態は官邸機密費が出所なのかもしれない。